現在公開中の映画『グランメゾン・パリ』に出演の、Aぇ! groupの正門良規さん。「自分を成長させてくれた」という今回の撮影でのエピソードをはじめ、CLASSY.読者と同世代で後輩も増えてきた今心がけていることなどについて、お話を伺いました。

今回の映画の撮影で少しだけ成長できたかも!?

12月13日に公開する映画『グランメゾン・パリ』の撮影は自分を成長させてくれました。セリフよりもト書き（台本などでセリフ以外の部分に書かれている登場人物の動きや行動などの指示）だけが書かれているシーンがあったりで緊張の連続だったけど、演技の壁を越える瞬間を感じることも。三つ星を目指すお店の見習い役なので、厨房での作業シーンが多かったんですけど、作業しながらのやり取りからポッと言葉が出て。そうやって役を楽しめるようになったというのは成長のひとつかなと思います。当たり前ですが、役作りのために自分なりの準備もして。例えば、フレンチをあまり食べたことがなかったので、スタッフの方にお願いして食べに行ったり。シェフに料理やお酒の話を聞いたり、厨房を見せてもらえてすごくありがたかったし、助けられました。

大先輩の木村拓哉さんとの撮影はすごく勉強に

この作品では大先輩の木村拓哉さんとご一緒させていただきました。メンバーの末澤は木村さんの大ファンなんですけど、羨ましそうにしていましたね（笑）。撮影現場はすごかったです。とくにシーンの作りが早い！あと、単純に台本の読み込みがすごく深くて。衣装合わせの段階からこのシーンにはこの小道具を持っておきたいとかがあったり。読み解きの深さも本当に勉強になりましたね。あとリハーサルでうまくいかないときに、木村さんの一言でスッとうまくいったり。あんな方そうそういらっしゃらない。本当にすごかったです。俺はもっと頑張らないと！

後輩も増えてきた今、老害にならないように（笑）

俺もCLASSY.読者のみなさんと同じ世代。中間管理職的立ち位置になる人も多いと思うけど、俺としてはいわゆる“老害”になりたくない（笑）。28歳って世間的には若いかもしれないけど、後輩には8歳がいる世界だし、俺自身も10年くらい仕事しているから若いけど若くない。だから後輩教育という点ではあまり口出ししないようにしています。もちろん意見を求められたら全力で応えるけど、常にニュートラルな状態を心がけているから、相談されることも少ない（笑）。しかも基本的に（SUPER EIGHTの）大倉くんとか、横山くんという心強い先輩がいらっしゃるので、俺が出る幕ではないし、逆に恐れ多すぎますね…そもそも自分がアイドルのお手本とも思っていないですし（笑）。

辛いことがあったときは…お酒を飲んで、人と話して解消！業務的なことが積み重なってきたら、一旦全部忘れるようにしています。その時にしたいことをして、例えばジムに行ったり、映画を観たり、お酒を飲んだり。そうやって現実逃避をしているとすぐに期限が来るから、やらざるをえなくなるし、サボっていたという罪悪感も出てきて「ありがたいな〜」っていうマインドでできるようになる（笑）。ちなみに最近観た映画は『ジョーカー：フォリ・ア・ドゥ』です。月に一本は映画を観るようにしていますね。デートで行くなら…とにかく動きやすくてラクちんな格好で来て欲しいな。映画って座っている時間が長いんで。ゆったりとした気持ちで『グランメゾン・パリ』も楽しんで欲しいです。

取材／棚田トモコ　編集／平賀鈴菜　再構成／Bravoworks.Inc