12月に結婚発表【藤井夏恋さん&“アイドラ”YUさん】ずっと一緒にいるための2人のルールと哲学
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12月に結婚を発表をした藤井夏恋さんとYUさん。結婚を記念して、2人のファッションシューティングが叶いました。お互いを尊重し続けることができるのは、普段からたくさん話して、小さなことでもきちんと議論して乗り越えてきたから、という2人。たくさん話して決めたルールと夫婦哲学、丁寧に語ってもらいました。
2人のルールは「小さなことも流さず話す」こと
リングは私物。YUさんがサプライズで贈ったというエンゲージと、ふたりで選んだマリッジ。どちらもハリー・ウィンストン。【KAREN】ブルーデニムブルゾン¥30,800ブルーデニムパンツ¥33,000(ともにカルバンクライン ジーンズ)Tシャツ/スタイリスト私物ジュエリー/すべて本人私物【YU】ブラックデニムジャケット¥38,500ブラックデニムパンツ¥27,500(ともにカルバンクライン ジーンズ)ホワイトTシャツ/スタイリスト私物ジュエリー/すべて本人私物
世間ではなく自分たちの意志だけで選択

YU:結婚について思うのは、この年齢だからとか、周りに言われたからとか、自分の意思じゃない圧力みたいなもので選択する人も少なくないと感じるんです。僕はそれを避けたかったし、自分でタイミングを決めたかった。そのほうが自らの決断に責任が持てるから。
夏恋:私は、自分に何かあったときや大事な場面で、彼が他人だったら寂しいなっていう思いがあった。夫婦でいたほうが安心感があるし、結婚することでそれを得られるのであれば、持てたらいいなと思って。あとは、家族になったらすごく楽しい未来が見えるワクワク感もありました。
YU:僕は、自分が思い描いている目標や夢、未来が、夏恋と一緒じゃなかったら全部つまらないと思ったことが大きかったかもしれない。夏恋は僕が自分を成長させたと言ってくれるけれど、僕も同じ。彼女と出会ってから、それまで自分的に「上手くできてるじゃん」と思っていたことも、意外とそうではなくて自分はアップダウンがある人間なんだな、ということに気付かされたから。夏恋とたくさん話し合ったり、真剣に向き合うことで自分自身を見つめることにもなった。そこはとても感謝していますね。ボーカルはメンタルが一番大事だと思っていて、それが安定したのは大きい。夏恋もボーカルだったから、私はこうだったよ、とか、こう意識していたよ、とか教えてくれるのも助かっています。
願いは言葉にして共有する

YU:僕は未来について話し合える、語り合える人が好き。夏恋はそれが一番できる存在でもあります。飲みながら「今の目標は何?」とか「来年はどうなっていたい?」とかよく話し合っているし、そういう時間が大切。先のことを問われると、改めて自分と向き合うし、言語化することで頭の中も整理される。逆算してやるべきことが明確になるから、言葉にすることは実現に繋がると思う。
夏恋:それこそ数年前から、「一緒にクリエイティブ創作していきたいね」って話していたんです。その希望が叶った今、2人で話して明文化していくと、自然と実現に向かっていくんだな、と実感。言霊はあるから、言葉にしたほうがいいと思う。実際に言葉にして共有することで叶った、2人の願いや目標もたくさんあります。
YU:毎年、今年の漢字を発表し合うのも恒例。年末に来年の漢字を決めて、1年後に実際にどうだったか振り返る。7月頃になると忘れがちなので、「こんな漢字にしてたよ」とお互い再確認して。ちなみに僕の2024年の漢字は「継」。2023年までに取り組んできたことを続けていく、という意味で決めました。
夏恋:私は「美」。NEROLI LABOを立ち上げて多くの人に広げていきたかったし、説得力をつけるために自分を磨くこともがんばりたい、という気持ちで。
YU:これからやりたいことはたくさんあって、今何をチョイスするか絞っている段階。NEROLIに関しては、彼女がフロントで、僕はバックアップですが、2人で創り上げたいクリエイションの候補は数多くある。
夏恋:お互いファッションが好きだから、今日みたいな撮影だったり、ファッションイベントにも参加してみたい。お互いにファッションも影響し合っていて、今日の私服もなんとなくリンクしているし。古着にハマったときは東京中の古着屋さんを2人で回ったよね。
YU:応援してくれる人たちに、僕らにしかできないことを発信していきたい。ありのままの自分たちをシェアして知ってもらうことで、これまでの感謝を還元したいと思っています。
不満を諦めずに口に出す、聞き出す

夏恋:私は元々、自分の感情を口に出さないタイプ。嫉妬とかヤキモチとか、そういう感情を表に出してこなかった。でも理由を言わずに不機嫌でいたときに、彼に3時間くらいかけて「なんで不機嫌なの?」と聞かれ続けたことがあって。寝たふりしても聞いてきて…(笑)。諦めて「これが嫌だった」と話せたことで、自分の気持ちを伝える習慣ができて、私自身もすごく楽になったんです。素直に伝えたら伝わるし、理解してくれる。自分の気持ちの発信って大事だなって気づけたし、それがあったから今の関係性が築けていると思う。
YU:怒っている理由を言いたくなくて黙る心理はわかる。でも、自分がその立場だったら、構われないのも嫌だろうから、粘り強く聞き続けた。面倒になって諦める男性も多いと思うけれど、溜め込むと人間関係が上手くいかなくなるし、どこかで歯車が噛み合わなくなる。2人の関係がそうならないようにことは、心掛けているかな。夏恋が言っていたように、ちょっとしたイライラとかヤキモチをシェアすると自分も楽になる。解決よりも相手に伝わることが大事だと思うので、“コミュニケーションを諦めない”というのはお互い気をつけているよね。
夏恋:振り返ると、諦めずに聞き続けてくれたのは、彼が大人だったなって思う。
YU:それは年の功かも。一緒にいて年齢差を感じることはないけれど、あのときは8歳上であることがプラスに働いた気がする。自分は年上だから、とマインドコントロールして、変に意固地にならずに聞くスタンスを貫けたんだと思います。お互い触れない、みたいなことは今後も極力ないようにしたい。
お互いの時間を無駄にしない

YU:あと、スケジュールはお互いに把握。その日の仕事が終わる時間も大体わかってる。
夏恋:普段からまめに連絡を取り合うし、仕事以外は結構、一緒だよね。家のことだったり、NEROLIのことだったり、ふたりで話すことがたくさんあるから、「時間が足りないね」っていつも言ってる気がする。
YU:僕もNEROLIの相談を受けているから、ビジネスパートナーとしても話す議題は常にたくさんあるし。
夏恋:だから喧嘩の時間ももったいない。早く仲直りしてNEROLIのこととか今後について話したい!
YU:どんなに美味しいご飯を食べても喧嘩していたら美味しくない。でも1回だけ、カウンターの鉄板焼きを食べにいく途中で喧嘩して、食事中ひとことも喋らなかったことがありました。目の前で料理してくれていた人は気まずかったと思う(笑)。
夏恋:周りはカップルが多かったけど、私たちだけ黙々と食べて。
YU:僕は途中で「美味しい」って小さな声で言ったんですけどね(笑)。
夏恋:聞こえてた(笑)。険悪なムードだったけど、鉄板焼きは「美味しいなぁ」って内心思いながら、私はレモンサワーを3杯飲んで。でも帰宅してすぐに仲直り。喧嘩しても何日も無視し合うことはない。余計イライラしちゃうし、自分がしんどい。その日のうちに仲直りするっていうのも意識しています。
YU:喧嘩は持ち越さない、お互い謝る。どちらかが100%悪いことってないし、両方に原因があるケースがほとんどだから、2人とも謝って終わりにするようにしています。
2人で作った、2人のルール
長い付き合いのなかで、試行錯誤して決めたルールと、結婚するにあたって2人の理想の夫婦像をもう一度話し合って決めた指針。人それぞれ想いは違うから、家族としてスタートする前に想いを伝え合うって大切、と2人が教えてくれました。

どんなに小さな嘘もつかない
夏恋:嘘をつかないことも大事だと思ってる。嘘って喧嘩の原因になることがほとんどな気がするから。
YU:人間って、どんな小さな嘘もつかないでいると、嘘がつけなくなってくるんじゃないかな。嘘をつかないって決めると「これぐらいいいか」っていうレベルの嘘にも抵抗が出るし、より罪悪感も覚えるようになる。僕は夏恋と一緒に過ごすようになってから、嘘をつけなくなってきた。
2人の問題は2人だけで解決する
YU:結婚してから決めた一番大きいルールは、2人の問題は2人だけで解決する、ということ。結婚前から意識していたけれど、きちんと言葉にしたのは結婚してから。性別問わず、相手の不満や愚痴を友達や家族に話すことはあると思うけれど、「それで事態が好転することはない」と夏恋が言っていて、なるほどな、と。
夏恋:相手の愚痴って、その場は盛り上がるけどね。
YU:そう、酒のアテになるからね。でも大体、「そんな人やめときなよ」っていう意見が出て、そっち側に同調しがちで、状況が悪化する可能性のほうが高い。だから、言いたいことがあるなら相手に伝えて、2人の問題は他の人を介在させずに自分たちだけで解決することを決めました。
2人は離れない
夏恋:「家族はいつもそばにいる。何があっても」という映画の名言を自分の中で大切にしてる。
YU:何があっても離れないって当たり前のことだけど、結婚して改めて深いな、と思った。結婚について両親からもらったアドバイスで印象に残っているのは、母親の「長く夫婦でいるといろいろなことが起こるけど、離婚は選択肢の中に入れずに解決してきた」という言葉。自分たちもお互いそういう強い気持ちでいたいなと思ってる。もちろん夫婦でも別れることはできるけれど、自分の中で恋人同士と家族の違いは、別れる選択肢がなくなること。
夏恋:そのために、2人で作ったルールはこれからも大切にし続けたいよね!
藤井夏恋/Karen Fujii
1996年生まれ。2008年からアーティスト活動を始め、モデル、俳優と幅広く活躍。2021年、ファッションブランド「NEROLI」を立ち上げ、既成概念や性別に捉われない、新しいスタイルを提案。2023年にはスキンケアブランド「NEROLI LABO」も始動。自身の知識や経験を活かしたクリエイティブに向き合っている。
YU/I Don’t Like Mondays.
1989年生まれ。ワールドクラスのサウンドとアニメ『ワンピース』主題歌を機に世界の扉を開いたバンド「I Don’t Like Mondays.」のボーカルを務める。アジア、ヨーロッパ、南米からも高く支持され、2024年はアジアツアーを完走。チケットは即完売。2025年はバンド最大規模のZepp TOURの開催が決定。
【衣装クレジット】【KAREN】トップス¥37,400スカート¥39,600(ハイク)ブーツ/スタイリスト私物【YU】ジャケット¥933,900タートルニット¥146,300パンツ¥146,300(すべてトッズ)ブーツ/スタイリスト私物メガネ、ジュエリー/すべて本人私物
【KAREN】トップス¥37,400スカート¥39,600(ハイク)ブーツ/スタイリスト私物【YU】ジャケット¥933,900タートルニット¥146,300パンツ¥146,300(すべてトッズ)ブーツ/スタイリスト私物メガネ、ジュエリー/すべて本人私物
撮影/阿部裕介(YARD) モデル/藤井夏恋、YU(I Don’t Like Mondays.) ヘアメイク/橘内朋花 スタイリング/倉田 強 取材/坂本結香 編集/小林麻衣子 再構成/Bravoworks,Inc.
CLASSY.2025年3月号「大特集Part1・藤井夏恋さん&YUさん」より。
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。