実話【婚約破棄→7ヶ月で結婚】マチアプで“理想以上の彼”と出会うまで

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出会いのスタンダートとなりつつあるマッチングアプリ。でも、「婚活って、本当にうまくいくの?」「どうやって本気の人を見分ければいいの?」という声も多いはず。

マッチングアプリで理想の結婚に至った人たちのリアルな声を参考にして、理想の結婚に辿り着く可能性をグッと高めたい!マッチングアプリでの結婚、略して「マチアプ婚」で幸せを掴んだ方々に、運命の夫を見つけるまでのリアルな秘訣を聞きました。

今回は、5年付き合った彼との結婚話が破談となり、失意の中でマッチングアプリを始めたRさん。少女漫画で恋愛のトキメキを思い出しながら前に進み、わずか3ヶ月で運命の相手に出会い、トントン拍子で結婚を決めるまでの軌跡に迫ります。

アプリ婚妻DATA

R・Aさん(36歳・客室乗務員)

K・Aさん(37歳・商社)と2023年に結婚
【夫と出会ったアプリ】Pairs
【その他使ったアプリ】with、東カレデート
【アプリ使用期間】3ヶ月
【デートした人数】2人
【夫と出会ってから付き合うまで】2ヶ月
【結婚までの交際期間】7ヶ月

5年交際した元カレとの婚約破棄。少女漫画がモチベ維持の助けに

Q.アプリの利用目的は?

今の夫と結婚する前に、5年ほど付き合っていた元カレがいたんです。3年目くらいから将来の話を始め、彼に海外転勤の話もあったので、かなり具体的に結婚の話を進めていました。両親への挨拶もして指輪ももらい、いわゆる婚約状態。

でも彼の両親が学歴や家柄などを気にされていて、彼を通していろいろ言われ続け…。当時は何とかしたい一心でしたが、今振り返ると将来の話を始めたあたりで、彼が「結婚は2人で決められないよね」と言ったことがずっと引っかかっていて。

結局、彼の海外転勤の2週間前に別れることに。もちろん悲しい気持ちはありましたが、それ以上に焦りもあって。当時34歳で「結婚したいのに、このままじゃまずい」と思いました。普通なら失恋後は気持ちが整理できてから次に行くところ、今回はそんな余裕はないと。友人との旅行先でアプリ用の写真を撮ってもらったりして、とにかく行動しようと決めたんです。

Q.結婚相手に求めていた条件は?

正直、最初は自己肯定感が爆下がりしていて、手当たり次第に近い状態でした。「いいね」をくれた人の中で、ある程度の基準を満たしていれば誰でもいいという気持ちがあった気がします。

その中でも、写真をちゃんと載せている人、お酒が飲める人、結婚願望の項目で「すぐにでも結婚したい」など結婚意欲の高い人というような大まかな理想だけを挙げていました。ですがマッチングした人と会うなかで、少しずつ条件が明確に。例えば、1人目に会った方は実家暮らしで家族との距離感が近すぎることに気づいたので、次からは「一人暮らし」という条件にチェックを入れるようにしました。

Q.デートするかどうか決めた基準は?

マッチング後はメッセージのやり取りが自然か、誘ってくれるか、スケジュール調整がスムーズに進むかという点でデートを決めていました。でも徐々に疲れも出てきて、例えば「会う場所はどのあたりが行きやすいですか?」と聞かれるのではなく、相手の家から近いのであろう場所ばかりを一方的に提示されると会う前からちょっと萎えてしまったり。貴重な休みの日を使っているのに、テンプレのメッセージのやり取りや2回目も会いたくなる人と出会えず、「私は一体何をしてるんだ…」と切なくなりました。

モチベーションを保つために取り入れたのが少女漫画でした。マッチングアプリで思ったような結果が得られず落ち込んだ時、「好きになるってなんだっけ」「恋愛ってどうやって始めるんだっけ」という気持ちで読んでいました。大人の恋愛よりむしろ、高校生の純粋な恋愛を描いたキラキラの定番漫画。いろんな条件や複雑な思いを一度捨てて、恋愛のシンプルさを思い出させてくれた気がします。

そんな中で、現在の夫とマッチング。夜寝る前にアプリを見ていた時、写真の笑顔にすごく惹かれて「いいね」を送りました。そこからたまたま返信があって、やり取りが始まりました。

初デート後の帰り道、他の人とは違う「ワクワク感」を確信した

Q.夫と初めて会った時の印象は?

それまでの方たちと違って、初デートでパッと見た瞬間から第一印象は「すごく素敵な人」。お互い野球が好きということもあり、話もすごく合いました。

これまでデートした人は、会うと「思っていたより背が低いな」など、どうしてもマイナス面に目が行きがちだったんです。でも今の夫に関しては、想像以上に良い印象しかなくて。デート後、電車に乗って帰る時にすごくワクワクしていて、いつもと違う感覚をはっきり感じました。これまでのアプリでの出会いは、正直なところ義務感や焦りから行動していた部分もあったんですが、彼とのやり取りは純粋に楽しかったです。

Q.交際に至ったきっかけは?

最初のデートの時点で「次も会おう」という流れになり、うれしいことに彼から毎回デートの約束をしてくれました。出会って1ヶ月後くらいに、ある日突然彼から「会いに行ってもいい?」と電話が。お茶をしながら告白されたのですが、その場ではすぐに返事ができませんでした。

いざ付き合うとなると、元カレとの関係が完全に終わるんだという現実を突きつけられた気がしました。傷が癒えないうちにアプリを始めたからこそ、一度自分の中で心の整理をする必要があったんだなと思いました。

あとは婚約破棄の経験から、彼にまだ確認したいことがあったんです。例えば「彼の両親は学歴や家柄についてどう考えているか」「結婚って誰が決めるものか」といった価値観ですね。いろいろと話すうちに不安はなくなり、その中でも特に「結婚は2人で決めるものでしょ」と言ってくれた彼の言葉が心に響き、安心して交際を始められました。

取り繕わなくてもいい。トントン拍子で結婚へ

Q.付き合ってからのギャップはありましたか?

大きなギャップはなく、付き合う前と同じく常に自然体で飾らない人柄でしたね。彼はいつもTシャツとジーンズスタイルで素朴でシンプルな服装。野球観戦に行った時も、変に着飾らず素で楽しむ姿が印象的でした。実は前の彼との関係では、常に背伸びしていた自分がいたような気がします。でも、今の夫とは自分らしくいられる。変に取り繕わなくても、ありのままの自分を受け入れてくれる安心感があったんです。

Q.結婚の決め手は?

付き合い始めた時に、結婚まであまりダラダラするつもりはないことと、合わなかったらすぐ別れようと伝えていて、彼もそのつもりだと言ってくれていました。ただ、実際はその後特に結婚の話を進めることもなく普通に過ごしていて。

友人から彼との進展について聞かれた時、まだ具体的な話はしていないことを伝えると「それじゃダメだよ」と言われたんです。それで勇気を出して彼に直接「この後の流れどう考えてるの?」と聞いてみたら、「年内(に結婚)かな」と。この話をしたのがすでに年末に近かったので驚きましたが、ちゃんと考えてくれていることが嬉しかったです。

そして約束通り、クリスマスにプロポーズをしてくれました。その後はトントン拍子で、年明けから程なくしてお互いの実家に訪問してご挨拶したあと両家顔合わせをし、出会って7ヶ月で入籍という流れでした。「長く付き合った人と別れたあとは早い」とよく言いますが、まさにその通りでした。

理想の結婚を望むなら、どんなに小さな違和感も無視しないで

Q.マッチングアプリならではの良さとは?

本当にアプリには感謝しています。どん底の状態から次に進むきっかけになりましたし、効率的だと思います。絶対譲れない条件を最初に絞れるし、知り合いではないからこそ違うと思ったら断りやすい。普通に生活していたら出会えなかったような人とも会えるチャンスがあります。

これからアプリを始める方には、あまり気負いせずに、軽い気持ちで始めることをおすすめします。最初からがっちり条件を固めすぎずにいろんな人とやり取りしてみると、思わぬ価値観が生まれるかもしれません。私の場合は、やり取りしている人とタイミングが合わなかったら縁がなかったと割り切ってきました。

そして、何より直感を信じること。最初に何か違うと感じたら、それは本当に違うんです。私自身、違和感を感じた人とは結局うまくいかず、素敵だなと思った今の夫と結婚することができたので、自分の感覚を大切にしてほしいなと思います。​​​​​​

取材・イラスト/河野紗也 編集/越知恭子