【大阪・関西万博】ウワサの門外不出の芸術品に出合えるイタリア館に行ってきた!並ぶ?予約は必要?[ほかレア情報も!]

カラヴァッジョの名作「キリストの埋葬」。ローマ法王の崩御の直後で、多くの花束が添えられていました。

約160カ国の国が参加する大阪・関西万博。どの海外パビリオンに行けば良いのか迷いますよね。どうしても、一つだけ選ぶとしたら、芸術作品が見られるイタリア館は絶対に外せないチョイスです。見所や混雑状況などをお伝えしたいと思います。

また、既に万博には4回訪れている万博マニアライターがオススメする王道からマニアックな海外パビリオンもご紹介。噂のキルギスの世界一の蜂蜜の試食ができたり、あの超入手困難な「カフェタナカ」のコラボクッキーも買えるかも?パビリオン選びの参考にしてくださいね。

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イタリア館は並ぶの?予約の裏技サイトもある?!

「ルネッサンスの理想都市」を近代的に再解釈した、建築家のマリオ・キュシネラによるイタリア館。

イタリア館に来たら大阪・関西万博のチケットの元は取れてしまうといっても過言ではない、充実の展示です。バチカンの門外不出の絵画やイタリアの至宝の彫刻など、本物を見るにはイタリアまで行かなければならないことを考えたら、絶対に見逃せないチャンスです!

<イタリア館は並ぶの?>
大人気のパビリオンで予約がないと日中は、1〜2時間の行列です。ちなみに写真はゴールデンウィーク直前の平日ですが、イタリア館の前は大混雑でした。なので、週末や夏休みはより混雑が予想されます。

予約があっても、混雑時は、入館までの待ち時間や館内に入っても美術品の鑑賞に並ぶこともあります。一方で、予約なしでも、早朝か夕方であれば比較的入りやすいので狙い目です。

<予約がオススメ!裏技サイトも>
万博の公式サイトの予約が外れてもチャンスはあります!英語サイトのみですが、イタリア館には公式アプリから独自の予約システムがあります。ただ、こちらも徐々に知られてきて直近の予約は満席のようですが、早めの予約がオススメです。

イタリア館が凄い理由1「ファルネーゼのアトラス」が初公開!

ギリシャ神話の神「アトラス」が天球儀を肩に担ぐ様子を表している大理石彫刻「ファルネーゼのアトラス」

イタリア館が凄い理由の一つは、大理石彫刻「ファルネーゼのアトラス」が日本初公開されているからです!

古代ローマ時代、西暦150年ごろの作品とされ、高さおよそ2メートル、重さおよそ2トン。ナポリ国立考古学博物館が所蔵しています。

重さに耐える筋肉の造形、浮き出る血管、布の質感、圧倒的な存在感に息をのみます。

イタリア館が凄い理由2 カラヴァッジョの名作「キリストの埋葬」が公開!

カラヴァッジョの名作「キリストの埋葬」。ローマ法王の崩御の直後で、多くの花束が添えられていました。

イタリア館の中のバチカン館には、これまで門外不出だったカラヴァッジョの名作「キリストの埋葬」も展示されます。

十字架から下ろされたキリストの遺体が、弟子たちの手で運ばれ、葬られようとしているシーンが描かれています。

劇的な光と闇のコントラスト。まるで、自分がその場にいるかのような鳥肌の立つような臨場感。生きているうちに本物を見ることができる機会があるとは思わなかったので、感無量でした。

<その他の展示も見応えあり>
また、その他、レオナルド・ダ・ヴィンチの「アトランティック・コード」などの素描も展示されています。

映像で見せるパビリオンが多いなかで、本物の美術作品を展示してくれることを本当にありがたく感じました。大阪・関西万博に来たら、ぜひ、イタリア館に足を運んでくださいね!

イタリア館に来たら新感覚のピザ「ピンサ」がオススメ!

芸術作品を満喫した後に小腹が空いたら、パビリオンの外にあるキッチンカーのピンサがオススメ!

<グルテンが気になる方も食べやすい新ピザ!>
ピンサは、 小麦粉に大豆粉・米粉をブレンドしたもちもち感が特色の新しいスタイルのピザです。長時間発酵で小麦粉のでんぷん質が壊れるため、グルテンを気にしている方にも食べやすい生地になっています。

その他、ジェラートやスイーツもありますし、2階にはレストランもありますので、芸術とグルメのどちらも堪能できます。

暑くなる季節は涼しげなカナダパビリオンがオススメ!話題の「ビーバー人形あられ」も

これから暑くなる季節にピッタリなひんやりと涼しげな氷のデザインのカナダ館

これから暑くなる季節にオススメなのが、ひんやりと涼しげな氷のデザインのパビリオンに赤いカナダのロゴが映えるカナダ館です。

カナダ館のコンセプトは「再生(Regeneration)」。来館者はカナダの持続可能な社会に関する取り組みを体験できます。

拡張現実(AR)の技術を通して、楽しむカナダ館の展示

入館するとまず、タブレット端末を貸し出してもらえます。大きな流氷が展示され、流氷にタブレットをかざすと画面に様々なイメージが現れます。

拡張現実(AR)の技術を通して、バンクーバーの都市風景から、ロッキー山脈、ナイアガラの滝などカナダの豊かな自然などを学ぶことができます。

ARで楽しみながら学ぶことができるので、お子さんと一緒に来るのもオススメです。

<お馴染みのあられは実はカナダ館由来!?>
北陸の揚げあられの「ビーバー」は、1970年の大阪万博のカナダ館に展示されていた「ビーバー人形」の歯が、あられと似ていたことが由来だそう。カナダ産のメイプルシロップの「メープルビーバー」が会場内で販売されているのでお見逃しなく!

<予約不要>
カナダ館は予約不要で見学することができます。まだ、あまりメディアに公開されていないので、朝や夕方は、並ばずに入れる穴場パビリオンで、狙い目ですよ。

建築美にうっとり&話題のコウノトリのハサミが買えるのはウズベキスタン館!

ウズベキスタン館はとにかく、美しい外観が目をひきます。まるで神殿のような厳かな雰囲気で、その外観美に引き寄せられるように入ってしまいました。

中央アジアの国であるウズベキスタンは古代文明の交差点として長い歴史を持ち、シルクロードの中継都市として栄えました。鮮やかな紺青色のタイルが美しい「青の都」として知られているサマルカンドは世界遺産に登録され、一生に一度は見てみたい絶景の地の一つでしょう。

日本初の昇降型の360度のハイテクドーム空間で流れるモスクの映像

とはいえ、なかなか、簡単には訪れることができないウズベキスタン。パビリオンでは、「青の都」で知られるサマルカンドのレギスタン広場の建築美などが体験できます!

<分かりやすいガイド付きツアー>
まずは、ジオラマや3Dモデルなどで構成された展示の部屋に通され、自国内で取り組むクリーンエネルギーなどを学ぶことができます。30人前後のツアー形式なので、ガイドの説明を受けることができます。

<日本初の驚きの映像体験>
展示の後は、日本では初めて導入されたという昇降型の360度のハイテクドーム空間での没入体験という驚きの演出もあります。ウズベキスタンの自然や文化、青の都の建築美から将来の都市計画など、その場にいるような美しい映像を体験することができます。

屋上の約300本の木材が使われている「知の庭」

映像の後は、ハイライトでもある屋上の庭園に上がります。世界遺産ヒヴァにあるジュマ・モスクの柱にインスパイアされたデザインで、木の柱が何本も並び日除けとなり、落ち着いた空間となっています。

陶器製のスツールが置かれていて、ほっと一息、つくことができます。ウズベキスタン館は大人世代が落ち着いて鑑賞できる、まるで美術館のようなパビリオンです。

<再利用される木材>
屋根のデザインには286本の木材が使用されており、来場者はスマートフォンを使って、それぞれの木の原産地を追跡することができます。木材は万博後、ウズベキスタンに運んで、学校施設や公園などに活用する予定とのことです。

ウズベキスタンで焼かれた青いタイルが使われているウズベキスタン館内にあるお土産店

小さいながらも希少なウズベキスタンの品が揃うお土産店もあります。店内の装飾に使われた色鮮やかなウズベキスタン産の青いタイルを見るだけでも、「青の都」に行った気分になります。

そして、お目当てはこちらの話題の美しいコウノトリのハサミです!

コウノトリはウズベキスタンの都市のブハラのシンボルで、幸せを運ぶという謂れがあり、様々なモチーフに使われています。特にハサミは大人気の商品で、売り切れで入荷待ちのことも多いので、出会えたらラッキーです!

また、スザニ刺繍のクッションやポストカード、パビリオンのオリジナルグッズなどもあります。他と被ることがない、思い出に残る素敵なギフトをお探しの方は、ぜひウズベキスタン館のお土産店をのぞいてみてくださいね。

<予約不要>
ウズベキスタン館も予約不要で見学することができます。また、並んでいるようでも一回の収容人数が多いので、意外と列が進むのが早いこともあるので、現地で確認してみてくださいね。

万博の醍醐味はマニアックなコモンズ(共同館)あり!

イエメン館のスーク(市場)。古代アラビア文字のキーホールダー作りのブースも。イエメンは渡航禁止国なので、行くことのできない国との交流も万博の醍醐味です。

王道のパビリオンの後は、マニアックなコモンズ(共同館)もご紹介。すでに、開幕前後で4回となる万博マニアの筆者が、万博で一番、面白い所はどこかと聞かれたら「コモンズ!」と即答できるくらい、奥が深いパビリオンです。

<驚きの体験が満載!>
各国の楽器の演奏や民族衣装着ての記念撮影、またイエメンなどの市場でお買い物などができます。スリランカでは紅茶を嗜み、エチオピアではコーヒーを飲んだり、スロバキアではワインを片手に何時間でも過ごせます。STORY読者には垂涎の「カフェタナカ」のコラボクッキーが買えるという驚きの企画もあります。

<予約なし&空いている!>
そして、何より嬉しいのが、大型パビリオンと比べて空いていて、予約なしでいつでも入ることができること。ぜひ、一度、のぞいてみてください!

お値段6800円!あの噂のキルギスの世界一の蜂蜜はどんな味?

「ホーリークローバー」の蜜だけで作られた世界一の蜂蜜と言われているキルギスの白い蜂蜜。

メディアで色々と話題になったキルギスの「白い蜂蜜」です。

キルギスは、中央アジアに位置する高山地帯の国です。「白い蜂蜜」は、ミルクのような独特の白さが特徴。その中でもキルギス館の蜂蜜は、高度2000mの山の「ホーリークローバー」という花から取れる蜜だけで作られた、世界一の蜂蜜と称されている特別な蜂蜜です。

<白い蜂蜜の衝撃の美味しさ!>
残念ながら、ネット販売のみとのことで、その場で購入できませんでしたが、試食をさせてもらうことはできました。

清らかでクリミー、これまで食べたことない美味しさです。死ぬ前に一つだけ何が食べたいと聞かれたら、キルギスの白い蜂蜜と答えてしまうほどの感動でした。

<母の日&父の日のギフトに絶対喜ばれます!>
お値段、6800円も納得です。後日ネットで購入して、母の日にプレゼントをして、とても喜ばれました。父の日のギフトにもオススメですよ。気になる方はぜひ、キルギス館で試食をしてみてくださいね。

サントメ島のブースでは幻の「カフェタナカ」のクッキーが買える!

あの超入手困難なクッキーの「カフェタナカ」がサントメ・プリンシペ民主共和国のブースでスイーツを販売しています!

<限定パッケージで大阪土産にピッタリなビスキュイ!>
ビスキュイの詰め合わせの「ビスキュイ・サントメ・リュミエール~OSAKA限定缶~」の大阪・関西万博出展を記念したパッケージデザインは、大阪土産にもぴったりです。

<ブラウニー サントメ・アミティエ>
サントメ島産カカオを100%使用したブラウニーも並んでいます。第一弾は残念ながら終了してしまい、2025年4月13日(日)~10月13日(月)の期間中、不定期にて販売とのことです。

大阪・関西万博

取材/Rina Ota

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