マッチングアプリに登録しても、いい人に出会えません【ジェーン・スー×HARUKOの人生相談Vol.31】
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40代女性の気持ちを代弁するような明快な語り口が人気のコラムニスト、ジェーン・スーさん。新聞やラジオ、雑誌で多くの方のお悩みに答え、その胸のすくような回答には励まされる読者も多数。
一方、波乱万丈の人生経験を持ちながら、いつも前向きで飾り気がない人柄で、誰からも愛されるモデルのHARUKOさん。歯に衣着せぬ語り口で、仲間のお悩みにさっと答えてくれると評判です。
そんなおふたりに『STORY』読者の真剣なお悩みに答えていただきます!
<PROFILE>
ジェーン・スーさん
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コラムニスト。TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」(月〜木11:00〜)のパーソナリティを担当。毎日新聞をはじめ新聞・雑誌で数多くの連載を持つ。『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』は、第31回講談社エッセイ賞を受賞。近著に『これでもいいのだ』。
HARUKOさん
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モデル。短大時代、『JJ』にて山田明子(はるこ)の名でデビュー。以来、数々のファッション誌で活躍。’03年に結婚後、九十九里浜に移住、長女を出産。’12年に離婚。HARUKOに改名し、現在『STORY』にて活躍中。趣味はサーフィンと読書。
~第31回~
マッチングアプリに登録してもいい人にであえません
45歳で婚活中です。当然ながら若い時より出会いの母数は減り、結婚相談所やマッチングアプリに登録をしています。ですが、いざ会いましょうとなって会うと、重い持病を持っていたり、定職についていなかったり・・・健康で普通に働いている人だったらそれでよいのですが、そういう人にすら出会えません。でもまだ結婚をあきらめられず、あがいています。もう割り切ってしまいたいと思うのですが、なかなかそうも思えず。どういう風にマインドチェンジしたら、よいでしょうか?(東京在住 45歳 IT関係企業勤務)
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マッチングアプリや結婚相談所での出会いを求めると、年齢的なことが大きく影響してしまうのかもしれませんね。知人女性が、年会費何十万もかかる結婚相談所に入会したのですが、そこで「30歳の美人より、22歳の普通の子のほうが有利」だと、はっきり言われたそうです。若いことになによりの価値があるんでしょうね。一方で男性は、健康や高収入であることにそういう場所では価値がおかれる。お互い計られたら困る物差しで計り合って、しょげるっていうのは、自傷行為に近いかも。もっと丁寧にマッチングしてくれる中高年向けの結婚相談所がきっとあると思うので、そういうところを探したほうがいいかもしれません。
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マッチングアプリを使うなら、もっとカジュアルにやったらいいんじゃないかな。知り合うきっかけだけなんだから。
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そうそう。だって、合コンに行ったって、そんな簡単に彼氏ができるわけじゃないですか。
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だいたい、「結婚したい、したい」って言っている人に限って、結婚できてないですよね。この方、結婚相手さえいれば、私の人生バラ色と思っているのかもしれないけれど、結婚にフォーカスしすぎているのがよくないのかも。もっと、自分の人生を豊かにしたり、楽しんだりする方向にマインドチェンジしたほうが出会いが広がる気がする。地方に住んでいて、全く出会いの場がないなら別だけれど、東京在住ですものね。スポーツジムや近所の居酒屋で、ちょっと声をかけて仲良くなるとか、歌舞伎を頻繁に見に行っていたら、歌舞伎好きの男に出会うとか、犬好きだったら、お散歩で知り合うとか。そういう軽いタッチのほうがいいと思う。
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HARUKOさんが言うように、フォーカスしすぎが滲み出てると、ご縁ってないものなんですよね。一回、結婚したい気持ちを取り払ってみるのがいいかも。
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私も、離婚した直後、彼氏がほしくて、ギラギラしちゃって、まわりの友達に怖いってずいぶん言われたことあったんですよ。ガッツキが見えてると、相手は引くよね。何歳になっても恋愛なんてできるんだし、いったん落ち着きましょうよ。
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多分、HARUKOさんも私も、結婚は、恋愛結婚しか頭にないと思うんですが、結婚と恋愛とは別で、信頼できる人と家族を築いて、安定とか、社会的に認められることが大事、と考える人もいると思うんです。そういうタイプの人は、自分と同じ考えを持った人を結婚相談所やお見合いおばさんに探してもらうというチョイスもあっていい。自分にとっての結婚は、どちらなのかを見極めて、対処法を考えたほうがいいです。
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確かに。知り合いに、マッチングアプリで結婚した人がいるけれど、その人は趣味は全然違うけれど、条件がお互いぴったりだったんだって。今は、お子さんもいて幸せにしてる。その人は自分にとっての結婚は、何が大事かをわかっていたってことで、だから、マッチングアプリでうまくいったんだろうね。ただ、恋愛から入りたいなら、もう少しカジュアルなところからがいいのかもね。
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撮影/吉澤健太 取材/秋元恵美